2011年3月5日土曜日

卒業への万年筆(1)〜シリーズ・新ステージへの万年筆〜

このシリーズでは、春に訪れる様々なシチュエーションに合わせた万年筆を紹介します。現行の万年筆という制限をつけて、贈り物としても自分で購入するにしてもふさわしい万年筆を紹介していきたいと思っています。昨年も似たことをしましたが、今回は値段などの制限を全て払っていて、純粋に「あるシチュエーションで手にすると良い万年筆」を紹介していきます。

卒業はそこまで学んできたことを一通り達成し終えたということです。学んできたことはある意味の遺産として、その人の中でずっとずっと受け継がれていきます。

遺産の相続。その名前を持つペンが「レガシーヘリテージ」です。


(こちらの写真はpen and message(https://www.p-n-m.net/contents/products/FP0125.html)より転載させていただきました)

レガシーヘリテージはシェーファーのシリーズで、レガシー及びレガシー2の後継モデルです。そこに引き継がれているのは、レガシーを卒業しながらもレガシーであり続ける姿です。卒業したときに、今までいたステージで形作られてきた自分というものは、たとえ時代が変わってもいつも根底に置かれているものなのだということを、名前とこのペンの進化から感じ取ることができます。

独特の書き味は好き嫌いがわかれるかもしれません。フォルム自体も賛否両論あることを知っています。けれども、シェーファー、レガシー・ヘリテージはたしかにその中に卒業を感じさせるペンなのです。その独自性は常に断固として存在していて、それはさながら卒業しても自らの個性が常にあるかのようなものだと思います。

1本だけでいいから、卒業に際して、何か一生涯使えるペンが欲しいというならば、レガシーヘリテージは十分すぎる候補だと思います。

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次回は3月8日、卒業への万年筆(2)というタイトルでお送りします。

2011年3月4日金曜日

新生活はUbuntu Linuxで!〜第1回・Windowsの必要性は?〜

多くの人がパソコンを使う時代であり、新生活を迎える人にはパソコンを買おうと思っている人もいるかと思います。この連載は、新生活のパソコンにおいて、Windows以外の選択肢もあることを示すのが目標です。あとで多少苦労してもいいから少しでも安くという人などにはとりわけ役立つのではないかと思います。


現在のパソコンOSのデファクトスタンダードはWindowsです。Windowsが非常に多くの人に使われているのは誰がなんと言おうと認めざるを得ない事実でしょう。かくいう私もWindowsをつかっています。といっても、私の場合は本当に「つかっている」だけなのです。非常に長くパソコンの前に座ってなにかしている私ですが、ついているのは8割方Linux。昨年まではVine Linuxでしたが、Ubuntu Linuxも併用しています。Ubuntuをつかっていると、Windowsの必要性を疑うようになってきたのです。

インターネットとOffice機能、それにメーラーがあれば多くの人は事足りるのではないでしょうか。これに加えて、画像編集、マルチメディアプレイヤーなどが必要な人もいるでしょうが、そんな人は果たしてWindows限定のプログラムをつかっているかどうか。今ここで挙げたことで事足りるとき、果たしてWindowsを使う必要はあるのか、と自問すると良いと思います。

今上に書いたことは、どれもUbuntuでも可能です。インターフェイスの違いは慣れですから、それは致し方ないとしても、Windowsを是非とも使わないといけない理由はないと思うのです。それならOSなし、officeなしのパソコンを買ってUbuntuをインストールすればいいのです。Ubuntuのインストールは今や、Windowsの大半のプログラムと同じぐらい簡単です。

クラウドの時代、ネットさえ出来れば十分という時代が到来すれば、もう少しすると出ると言われるGoogle chrome OSの方がより簡単になるかもしれません。しかし、ここで最も不利になるのは、「ネットさえ出来ればいい」のに、非常に面倒なことをしなければならないWindowsです。Windowsはユーザーが多いですからセキュリティ的な危機も少なからずあり、それを防ぐためUbuntuに比べて知識あるいは金が要求されるのです。そして何より、ネットさえ出来ればいいのにOSで1万円余計に取られ、そのうえメモリも多く食うWindowsは、性能的には余剰と言えます。

何が何でもWindowsにする意味があるのであれば話は別ですが、そうでないならWindowsを買わねばならないということはないと思います。Ubuntu、あるいはもっと軽いLinuxにすればいいのです。性能に掛ける費用は減る。Windowsの代金が1万円減る。Microsoft officeのプリインストール版をなくしたとして2万円減る。なんと、Windowsにしないだけで、3万円強の節約になります。10万円ぐらいのノートパソコンで3万円安くするとすれば、7万円。3割強の値引きは小さくないはずです。この時に、企業製品は選べないことが多いですから、自作PCを売っている「パソコン工房(http://www.pc-koubou.jp/)」「ドスパラ(http://www.dospara.co.jp/5top/)」等を使ったほうが良いかもしれません。

新しいパソコンを買うなら、まずはWindowsを疑ってみて。私はそう思います。

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次回は3/7、副題「UbuntuでできないWindows」といたしまして、今回とは逆に、Windowsが必要だ、Windowsを使うべきだというケースについて紹介します。

2011年3月3日木曜日

音楽を選ぶ基準

音楽は詞だけで選ぶものではないという友人がいて、そのことはわからなくもないですが、詞に素晴らしいものがあると感じられ、曲も及第であると思えるならば、私にとってそれは名曲です。

結局のところ自分の感性に従って選べば良いのが音楽だと思います。私は、近年の音楽に好きなものが少ないですが、ひとつには詞が自分にとっていいと思えないものが多いこと、他には例えば激しすぎることなどが挙げられます。でも、それが流行しているのは、それらの音楽が感性にあっている人が多いということなのでしょう。

流行の音楽を知っていて当然、という雰囲気のカラオケにたまに行くことがありました。最近はそれぞれに個性が出てきた為か、私は私の好きな音楽を、という形になりましたが、流行はあくまでも多数派であり、各個人の感性に完全に合わせたものではないはずです。だから、カラオケで「〇〇も流行の曲を歌えばいいのに」というのは、傷つけることにもなりえない、と私はおもっています。好きでないから、知らないのではないか、と思うからです。

この曲どうだい?と聞いてみるのは、別に悪くない。でも、それを好きになるかどうかは個々人の勝手であり、流行の曲が好きなことがえらいわけでもない。それを履き違えて、流行の曲が好きだから周りの人はそれに合わせてくれる、というのは傲慢だと思います。

私、中島みゆきの音楽が好きです。それなら、私が一番好きな曲は有名どころだろうか?それなら、私が一番好きな曲はファンのサイトなどでよく話題に登る曲だろうか?ちっともそんなことはありません。もっと影にあるような曲、「帰省」です。短篇集で「地上の星」の次に入っている曲で、知っている人はあまり多くないと思います。逆に、ヒットしたから、よく話題に登るから好きかというと、そんなことはありません。ヒットしていても、話題に登っていても取り立てて好きではない曲もあります・・・中島みゆきの曲ならば「地上の星」「空と君の間に」はヒットして「誕生」「Maybe」はファンの間でよく話題に登りますが、どちらも取り立てて好きというわけではないです。

好きかどうかなんて、結局のところは感性だから、それでいい。流行の曲が好きであるのもそれでいい。ただ、それを元にして、流行の曲が好きでないやつを、空気が読めないやつと判断するのは、早計かつ傲慢なことではないかと思います。

2011年3月2日水曜日

少数化産業の統一化

よく行っているトンカツ屋さんの店員さんが話してくれた話ですが
「農業は人数が減っているし赤字のところも多いと聞くけれど、それは効率性の面で問題が起こるからだ。それこそ、企業化して、働くようにしていったほうが当人たちも休みが取れるし、機械なども導入しやすいだろう」
ということを聞きました。

農業に限らず、(感情的な話は別として)企業として統一してもいいのではないだろうかと思うことは少なからずあります。商店街や林業などもそうではないかと思うのです。

シャッター街が多くなったと聞きます。それはスーパーとの競争に負けたからだと言われますが、商店街を何とかしてショッピングモール風にはできないものでしょうか。もともと専門にやっているのですから、商品知識も十分ありますし、仕入れ先の確保も出来ているので、それをショッピングモールのような形にするのです。それを全体として企業化していく。「1件1件面倒だ」というのを減らす為に、値札をつけるなどすればいいと思うのです。

減っていく産業は少なからずあります。その産業の問題は「統一的企業化」によって解決されそうな部分があるように思います。そう言うことができないものかと思うのですが、もともとお金がかかることですから、どこの企業もやらないでしょうね。

2011年3月1日火曜日

3-4月は色々特集します!

1月から、10日毎のシリーズ物、というのを始めました。ペースメーカーという意味でも楽しく、これからもこれを続けていこうと思うのですが、ひとつ問題があります。

時流に合わせた連載が難しいということ。

このペースだと、4回を超える連載は1ヶ月以上かかってしまうので、時流に合わせての特集はなかなかできません。そこで、今月と来月は特別なシリーズ物ということで、主に文具・コンピュータ・書籍関連での特集をしたいと思います。(その間、一部の10日ごと連載は休みます、ご了承ください)

概ね、以下の通りの特集です。(3シリーズあります)

☆ 新ステージへの万年筆Vol.2
3月、4月は新ステージへ向かう人が多い季節です。それにちなんで、新ステージへ向かう色々な場面での万年筆を紹介します。なお、一部に旧ブログの内容の再録を含みます。
第1回:卒業への万年筆1 3/5
第2回:卒業への万年筆2    3/8
第3回:卒業への万年筆3    3/11
第4回:創業への万年筆   3/14
第5回:転勤への万年筆1    3/15
第6回:転勤への万年筆2 3/18
第7回:勇退への万年筆1    3/21
第8回:勇退への万年筆2    3/25
第9回:奮起への万年筆      3/28
第10回:入学への万年筆1  4/1
第11回:入学への万年筆2   4/5
第12回:進級への万年筆1  4/8
第13回:進級への万年筆2  4/11
第14回:友情への万年筆 4/15
第15回:愛情への万年筆 4/18

☆ 新生活はUbuntu Linuxで!
色々な人がパソコンを新調したりすることがあるのですが、Windowsだと少し高くなる…。そんな人に向けて、Ubuntuの使い方と共に、パソコンを安くする一考としてUbuntuを導入する連載です。
第1回:Windowsの必要性は? 3/4
第2回:UbuntuでできないWindows 3/7
第3回:OSを変える/追加するとは 3/9
第4回:Ubuntuのインストール(専用PC編) 3/12
第5回:Ubuntuのインストール(Dual Boot編) 3/17
第6回:Ubuntuのインストール(仮想マシン編) 3/19
第7回:端末の利用 3/22
第8回:Internetの利用法 3/27
第9回:Officeの導入と利用 3/29
第10回:システムのアップデート 3/31
第11回:IPメッセンジャーの利用 4/2
第12回:画像編集ソフト 4/4
第13回:動画と音楽 4/7
第14回:キーボードで仕事を 4/9
第15回:ゲームや科学で遊ぼう 4/14
第16回:Wineの導入 4/17
第17回:Dual/仮想マシンのWindows連携 4/19
第18回:Linuxソフトを探す旅 4/22
第19回:理系へのLinux 4/24
第20回:プログラミングへのLinux 4/27

☆ 理系大学生になる人へおすすめしたい書籍
理系の大学生にとって、日本語・英語・数学・物理・プログラミングあたりはほとんどどの分野でも必要な知識だと思います。そんな理系大学生になる人に、大学1年生の時にやってみると良い本を紹介してみるシリーズです。
第1回:数学解析 3/6
第2回:数学ガール 3/10
第3回:自然科学者のための数学概論 3/16
第4回:パリティ物理学コース 3/20
第5回:バークレー物理学コース 3/24
第6回:オックスフォード実用英文法 3/26
第7回:理工系大学生のための日本語再入門 3/30
第8回:Cプログラミング 4/6
第9回:ロベールのC++入門講座 4/10
第10回:Core Java2 4/20

World Wide programming contest! 世界のプログラミングコンテストへ

趣味でプログラミングをする人というのがいて、私もその一人ですが、そのプログラミングの中で問題があるとすれば、それは大会を探したりするのが大変だということです。

プログラミングコンテストのまとまっているサイトというのは意外と少ないので、私の方で色々と情報収集をしたサイト(主に問題解決型)をここで紹介してみたいと思います。また、同時に練習システムである「オンラインジャッジ」についても書いておきます。

なお、私は「問題文の題位が取れる程度には英語が読めるほうがプログラミングコンテストを探しやすい」と考えていますので、英語の問題の分も多分に混じっています。ご了承ください。
<コンテスト>
・日本情報オリンピック:http://www.ioi-jp.org/
・Supercon:http://www.gsic.titech.ac.jp/supercon/main/attwiki/
・パソコン甲子園:http://web-ext.u-aizu.ac.jp/pc-concours/
・ACM-JAPAN:http://www.acm-japan.org/
・愛媛大学プログラミングコンテスト:http://epoch.cs.ehime-u.ac.jp/
・東京大学プログラミングコンテスト:http://www.utpc.jp/
・埼玉大学プログラミングサークル Maximum:http://www.maximum.vc/
・Google Code Jam:http://code.google.com/codejam/
・Imagine Cup:http://www.imaginecup.com/
・IPSC:http://ipsc.ksp.sk/
・ICFP:http://icfpcontest.org/
・TopCoder:http://www.topcoder.com/
・Codeforces:http://codeforces.com/
・国際情報オリンピック(ここから各国の問題に飛ぶと良い):http://www.ioinformatics.org/index.shtml
・ICPC(同上):http://cm.baylor.edu/welcome.icpc

<オンラインジャッジ>
・会津大学オンラインジャッジ:http://rose.u-aizu.ac.jp/onlinejudge/
・PKU Judge Online:http://poj.org/
・SGU Online Contester:http://acm.sgu.ru/
・UVa Online Judge:http://acm.uva.es/problemset/
・ZOJ Online Judge:http://acm.zju.edu.cn/onlinejudge/
・Sphere Online Judge:http://www.spoj.pl/


競技プログラミングの情報は普段から色々探しているのですが、自分自身であまりまとめていなかったのでまとめていました。意外と多く知っているものですね。

2011年2月28日月曜日

フリーゲームハンティング その第3回 〜FANTASY WORLD〜

「FANTASY WORLD ー5つの崩玉ー」
http://jsgamesfactory.web.fc2.com/

REV:よく出来たゲームであっても、記憶に残るとは限らない。それを最も如実に表した作品がこのゲームだと思う。

非常によく出来たゲームであり、端々の場面は思い浮かぶ。非常にオーソドックスながらもよく作られたシステムで、淡々とプレイした覚えがある。それ故に、結果として思い出せない作品となってしまったのである。よく出来た、「いい子の優等生」といった作品である。

印象深いわけではなかったのだが、いずれも問題なく、非常にバランスよく出来たゲームであり、2周した記憶がある。それでもあまり内容を覚えていないというのはどうかと思うけれども・・・。

プレイは淡々と進んでいくが、王道として、誰にでもおすすめできる癖のないRPGであると思う。


私がこのゲームを何故思い出したかについては、次回のフリーゲームハンティングで書きますので、しばらく後までお待ちくださいませ。

2011年2月27日日曜日

カレンダープログラム

Linuxに標準でついているcalコマンドですが、これをコマンドライン引数でない仕様に変えたのが次のプログラム。


#include<stdio.h>
int main(void){
  unsigned int year,month,i,j,k,days=31,youbi;
  scanf("%u %u",&year,&month);
  puts("Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat");
  year%=2000;
  year+=2000;
  youbi=((month+1)*26/10+year%100+year%100/4+(year/100)/4+(year/100)*5)%7;
  switch(month){
  case 2:
    days-=(year%4==0&&(year%100!=0||year%400==0))?1:2;
  case 4:
  case 6:
  case 9:
  case 11:
    days-=1;
  }
  for(i=1;i<=days;i++){
    if(i==1){
      for(j=0;j<youbi;j++) printf("    ");
    }
    printf("%3u",i);
    if(youbi==6){
      putchar('\n');
      youbi=0;
    }else{
      putchar(' ');
      youbi++;
    }
  }
  putchar('\n');
  return 0;
}