2012年6月13日水曜日

皆元気そうやのにな

元気そうにやっている
楽しそうにやっている
充実してやっている
そんな旧友の便りに
喜び懐かしみ
皆元気そうやなぁって

皆元気そうやのに
私元気やない
皆楽しそうやのに
私楽しそうやない
なんでやろ
好きな道に来たつもりやのに

雨が降ってる
じっとりした
うっとうしい雨が
ずっと降り続く
ふるさとにはなかった
しとしとという長い雨が

兼ねての友人
兼ねての知己
見るたびに
聞くたびに
ああ楽しそうやなって
ああ輝いてるなって

遠く遠くになった
あの頃を
いつも思い出すようになって
あの頃に戻れればって
いつもいつも思う
いつもいつも思う

あの頃の悪友
今はもう成熟して
会うのも怖いぐらい
それでもあいつは
私より元気そう
私より楽しそう

あの頃の悪友
学歴とかそんなんは
私のほうが上かもしれんけど
でも上手く生きとんはあいつよな
会った時に就職の話
学歴の話ばっかりして

気ィ使てくれてんやね
ありがとう
せやけど
やっぱあいつは元気そうで
私はやっぱり羨ましくて
偉いなって思って

あちこちから
旧友の便りが届く
その時にふと
自分の中の澱に気づく
今夜流す涙は
自分のマイナスとあいつのプラスだ


皆元気そうやのにな
皆楽しそうやのにな

私元気って言われへん
私楽しそうって言われへん
便りの中身は
ただ涙だけで

気ィ使てくれて
悪いなって思って
気ィ使う余裕は
ないなって思って
今夜は
ベッドで一人涙