2011年4月4日月曜日

同世代とのgeneration gap

私が私である限り、このタイトルにあるものから逃れることはできないのではないかと思います。

generation gapは世代の違う人に対して使うべき言葉ですから、同世代の人に使うのは全くもっておかしい話です。でも、私には、同世代どころか同い年であってもgeneration gapを感じる日が少なからずあります。



私の趣味は、この年齢層にしてはどれも人口が少ないものばかりです。そもそも、その趣味の人口自体が少ないのかもしれませんが、万年筆(文房具)・競馬・紅茶・中島みゆき・競技プログラミング、と周囲を見渡してみてもほとんど仲間がいないような、一生懸命さがしてみてようやく見つかるような、そんな趣味ばかりです。

カラオケにいきます。他人とは全く違う、皆が知らない歌しか歌わない自分に気が付きます。
ドクターグリップを着せ替えている人を横目に、私はクラッチポイントを一人使います。
馬券が当たった話をします。大体は馬連が何か説明する必要があります。
悩んでいた問題が解けます。アルゴリズムを真剣に考えて説明しても、「わからない」の一言しか待っているものはありません。
ニルギリの新茶が出ました。誰も一緒に買いに行く人はいません。誰も一緒に味見はせず、感想は一人胸のうち。

どれも自己満足だから、その趣味は趣味の範囲で完結しています。でも、趣味の範囲で完結しているからこそ、結局私は周りとの趣味の違いが如実に現れて、おいてけぼりになったような、自分だけ歳をとったような、そんな気になるのです。

それは、考え方にも言えることです。
私は、髪を傷めるから、あるいは「かなりの先入観を持って迎えられる場もある」から、髪を無闇に染めるべきでないと考えています。でも、それは古臭いと言われます。
メールはすぐに返信が必要なものではないと思います。けれど、お風呂にまで携帯を持って入って返信をしなければならないような状況の人がいるということ。かと思えば、「いつまでにはお願い!」と返事を依頼したメールは、その日までにはかえって来ないこと。
本来自分の身になるまでしっかり勉強してからもらえるのが合格だと思っていますが、結局一夜漬けで過去の問題を覚えて、テストが終わったら忘れたほうがよほど点が高いという現実。

考え方だって、今の周りにはそぐわない。自分一人が年寄りで、周りは若いように感じてしまいます。自分より数ヶ月早く生まれた友人に、思わずいった言葉は「若いなぁ」だった…。

同世代でも、私はgeneration gapを感じます。そのgapを感じることは少なからず寂しいことです。でも、私が自分のシコウをかえない限りそのgapはなくならないだろうと思います。

多数派に全て迎合すべきではない。流行に自分が好きなものがあるとも限らない。それは私の負け惜しみかもしれません。私とは逆に、多数派の意見を持ち、流行に自分があっている友人がいる。彼は別に話を合わせなくても、自然に話が合う。私が自分の趣味の話をしたところで、自然に合うことはまずないでしょう、その趣味の一団にでも行かない限りは…。

自分を変えると口にするかもしれない。でも、考え方のレベルまでそっくり変えるのは、頑固者の私には厳しすぎます。そして私はやはり一人で、一人の趣味の世界にいます。アニメもボーイズラブもサッカーも、周囲と楽しく話すことでしょうが、少数派ばかりが好きな私には、そんなことは無縁なのです。寂しいけれど、仕方がないことなのだと思います。21歳と言うにしては、ずいぶんと歳にあわない趣味や考え方ばかりなのですから。

4 件のコメント:

Volcanologue さんのコメント...

それは generation ではなく cultural gap と言うだけの問題じゃないのだろうか? なんかみんなが大阪風お好み焼きを頼むところを,自分だけ広島風お好み焼きを頼んだくらいの感じじゃないだろうか?

達哉ん/Tatuyan さんのコメント...

>Volcanologue 様
ありがとうございます。
多分、正確にはおっしゃるとおりなのでしょうが、友人他多くには「世代の違い」と形容されるので、かいてみた次第です。

おじさん さんのコメント...

たまたま立ち寄ってつらつら読んでしまいました。
Volcanologueさんの指摘されてるように、「generation ではなく cultural gap と言うだけの問題」ですね。

もっというと、「おいてけぼり」とか「自分だけ年寄り」とか、「多数派」とか「少数派」とかすごく問題を複雑にしてるけど、どこか少数派が好きみたいなニュアンスもあるね。

アイデンティティの確立期における葛藤って格好良くいうとそうなるのかしら??

でも、おそらく やっぱり、文化というか 単に好みや嗜好が違う人が周りにはたくさんいましたというだけの話のような気がする。

間違っても世代とかギャップとか言わんような気がする。

達哉ん/Tatuyan さんのコメント...

>おじさん 様
コメントありがとうございます。
比喩表現ですので、本当のところ、正確性を期するならばcultural gapと思います。