2011年4月8日金曜日

震災の被害の半分は心だ

数日ブログをおやすみさせていただきました。風邪を引いていたもので…。

タイトルは最近読んだ「ミスター味っ子II」から。あまりにもぴったりの言葉なので引用しました。


震災で見える物的損害は膨大なものであり、それについては今更報道を繰り返すまでもないと言う人もいることと思います。事実、物的な損害というのは甚大なものであり、「未曾有」という言葉が賑わしている気がするほどです。

しかし、震災の被害というのは目に見えない部分でもある。それは心的な部分です。
普段と違う生活での疲れから来るストレス。
先行きが見えにくい状況。
大きな何かを失ってしまった悲しみ。
それらから、心のレベルで健康を損なってしまうことがあり、それらは震災の被害の半分以上を占めているのではないかとおもいます。

今回の震災、私は中心地にはいませんでしたが、阪神淡路では中心地にいました。その後私がうけた多くの「震災教育」の中で、最もよく言われた話の一つに「真の復興は未だ果たされてはいない」というものがあります。

心のレベルで、大切な存在を失った悲しみからまだ立ち直れていない人もいる。それらが無事に立ち直ってこそ真の復興である。ですが、それにはまだまだ時間がかかる。阪神淡路大震災という、もはや過去のものとなりつつある震災ですらそうなのですから、今般の震災ではなおさらそんな人が多いと思います。

物資などが揃ってきた頃であれば、心のレベルでのボランティアが何か出来れば、と私は思います。

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