2010年9月27日月曜日

「誰も書かなかった中島みゆき論」ベスト200を聞いてみよう その7

41~50位です。

時は流れて:44位。「ホームにて」「タクシードライバー」と並んで父に多く聞かされた曲です。聞いている長さから言えば間違いなく私の人生top3に入る中島みゆきさんの曲です。失恋歌、というのが一般的なのでしょうが、そういう観点からの話はさておき、「時は流れて町は変わった、知ってる顔も少なくなった」に寂しさを感じるのは私だけなんでしょうか。私だって時が流れて変わっていく、かわらぬものなどない…そんな中で、この歌では逢えないままに終わりますが、私は、逢えば何かしら時の流れに変わらぬものが見つかったのではないかと思います。時の流れが逢えないように変えていったとしても、何かしらの方法で悪あがきで逢えれば、もしかすると変わらぬ何かがあったのではないかと。時が流れて、私は変わり、友人も変わりました。私の町にも知っている顔は少なくなりました。でも、そんな中で、ふと会う友人は、たとえ変わっていても、その時間の良さは変わらないのです。

泣きたい夜に:46位。本当に「泣きたい夜に」聞くことの多い曲です。「一人で泣くとなんだか自分だけいけなく見えすぎる」のもそのとおりで、泣きたい夜をよく表しています。…それがもっともっと辛い時、泣きたい夜は死にたい夜に変わり、そんな時、この曲の全ての「泣きたい夜」を「死にたい夜」に変えると、逆になんとなく気持ちが落ち着いてきます。泣きたい夜にしろ、死にたい夜にしろ、誰か他の人に助けてもらうことが大事なんだと言っているような歌詞に思えます。泣きたい夜、「あたしのそばにおいで」と言ってくれる人がいることは大切で、泣きたい夜に、そばで私の話を聞いてくれる友人が、今の通信技術の発達のおかげですぐに話せることで、私も随分救われています。泣きたい夜は誰にでもあって、つらいときに一人でいなけりゃならないなんてことはない。私を気に入ってくれている後輩にいつも言っていることですが「辛けりゃ頼っておいで」と。誰にだって泣きたい夜があって、そんな時、誰か一人いれば、随分と楽になる…。中島みゆきさんが歌っているとおりでもありますし、自分の経験でもそうです。「帰省」ほどではありませんが、自分の心情をよく表現してくれる曲です。

あした天気になれ:50位。矛盾だらけの行動に自分自身の矛盾だらけの心が映し出されるように感じます。ある一方で自分の信念を貫こうと奮闘しながら、その一方で結果として当然得られるであろう好き嫌いの分かれに泣けてきて…。矛盾があるから人間なのかもしれません。雨が好きなのに「あした天気になれ」という矛盾は、あまりにもあからさまな矛盾で、周りから見ればおかしく見えるのかもしれませんが、天気になって欲しいのに雨が好き、飲み会は嫌いなのに飲み会に参加したい、そんな変な矛盾を感じることが誰にだってあるのではないかと思うのです。そんな時に聞いて、矛盾があるのは自然なことだと感じて、その矛盾を受け止める度量をつけねばと思うのです。

2 件のコメント:

大阪のオバチャン さんのコメント...

おはようございます。
拙ブログがリンクに!いやはや恐縮です。有難うございます。
お目汚しにならないよう努力します。

当方でも達哉んさまブログのリンクを加えたく思います。
差し支えないでしょうか?

さて、中島みゆきさんのお話、一ファンとして今後も楽しみにしています。
達哉んさまの解説のおかげでああ、そうだったと思いながら歌詞を思い出せて二度美味しい思いで居ます。

達哉ん さんのコメント...

>大阪のオバチャン さん
ありがとうございます。私の方のブログも、リンクしていただけるようで嬉しい限りです。

私は中島みゆきファンとしてはまだまだ浅く、また年齢的にも共感しきれる部分は少ないのですが(いわゆる「ご乱心の自体」が終わったぐらいにこの世に生まれたので)、私なりの感想、楽しんでいただけるようでしたら幸いです。