2010年9月22日水曜日

万年筆布教論10 「万年筆団体と布教」

第10回は、fuenteやWagnerといった、万年筆関連団体の布教における利用方法を述べます。

--以下本文--
万年筆関連団体は複数あるが、それについて、一般的にいって初心者にはハードルが高いものである。その利用方法があるのかどうかという点については疑問の余地があるかもしれないが、ものは使いようである。ここでは、各種団体の利用方法について、布教という観点から述べていく。

大きく分けて、会合を開催してそこで実際に会うことを中心とする会と、それぞれが情報を交換しあうことを主体とした会が存在している。前者の代表例としてはWAGNER、後者はfuenteだろう。

前者についてであるが、自分ひとりではなく多くの人が意見をすることにより客観性を示すことができる。ある一本のペンをすすめるのでも、多数が良いと意見する方が(日本人の一般的な心理として)購入しやすい。そのような意見を得ること、また、ペントレ等により良いペンを安く購入すること、しかるべき処置を受けられること(ペンクリ等)がこういった「集まる会」の利点である。一方、これらの会に参加する初心者はほぼ確実に気後れするので、布教者はそのフォローを要求される。まず、自らの知り合いと話し、上手に話の場を提供すること。それから順次、環(和)を広げていく。そうして、会話を弾ませた上で、ペントレがあるならその購入まで含めて行う。

後者についてだが、こちらは初心者には勧めにくい。一本目購入後に万年筆の世界により深くはいろうとする場合には妥当であるが、万年筆を知らない一本目購入者には少しハードルが高いし、また、利用も難しいところであろう。興味を出させるのに用いる、という意見もあるかもしれないが、集団であるがために「好きな人がやっているものだ」と感じられてしまっては逆効果だからである。

一本目購入までに万年筆団体を利用するとすれば、それは実対面で購入やペンクリがあるものを中心としたほうが無難である。逆にハードルを上げてしまいかねない。一本目の後の役割は大きく担うが、その前に、まず一本目という場合には団体のできることは少ない。個人交渉を旨としたほうが良い。

団体は「好きな人が集まっている」という印象からどうしても抜け出せない。それを逆手にとって、知識やブツでいいものがある、という利用の方法でなければ、初心者には厳しい。そのことを理解した上で、使うのであれば、ペントレのある会で、ペントレ中心だろう。
--以上本文--
団体にとってはあまりプラスではない意見ですが、こればかりは仕方がない場所があると思います。私自身は団体に所属していますから、もっとプラスに働けばいいと思いますが、なかなかその壁は厚いようです。

2 件のコメント:

kammy さんのコメント...

kammyです
私の場合 所属している団体は
仕事関係で言えば 日本タイポグラフィ協会 日本パッケージデザイン協会
ビジネスでは 大阪商工会議所
趣味では ジャパンフライフィッシャー(フライフィッシングの団体)
そして 萬年筆くらぶfuenteとWAGNERです
色々と経験して思うのは 楽しもうと思えば どんどん参加するしかないですね
中に入ってしまうこと そうしれば楽しい
でも逆にシンドイ部分もありますね
そのあたりを自分のモチベーションと照らし合わせて参加深度を考慮したらいいと思います
万年筆って 愛好精神がいろいろな方向があるのでね
コレクターって思われてる私なんかなちょっと辛いなと思うときがありますね

達哉ん さんのコメント...

>kammyさん
ありがとうございます。
団体はその中では楽しいですし(しんどいこともあるかもしれませんが)、参加深度も人それぞれだと思っているのですが、その団体に入る第一歩というのが初心者の方には踏み出しづらい。同時に、その団体で楽しめるというところまで歩くのが、やはり初心者には辛いのだと思います。そういう意味で今回の記事を書きました。