2010年9月2日木曜日

万年筆布教論1 「はじめに」

最終的にはWAGNERに提出する予定ですが、以前より構想してた万年筆布教論の概論的な文書をまずはBlogから始めようと思いました。構想が完全にまとまりきっていないので、まずはBlogに書いてみて、意見を取り入れながら磨き、きちんとした文書にまとめた後、提出しようかと思っています。そんな万年筆布教論、各地で万年筆活動に参加している私の専門的なものでもあります、ぜひご一読ください。

--以下本文--
万年筆研究会WAGNERの活動理念は次のように書かれている。
・万年筆文化の興隆/裾野を広げる
これは2009年12月19日、同年12月30日に、ブログ「万年筆評価の部屋」に書かれていたことである。私はこの理念に従って自分自身の万年筆活動を進めており、現在までに30名ほどに布教をさせていただいた。現在私が行っている万年筆活動の最たるものは布教となり、自らの万年筆を増やすことよりも力を入れている。それは、布教それ自体に楽しさがあり、その中で深まる興隆に大きな意味があるからだと思う。

本文書は、私がこれまでに行ってきた万年筆の布教を元として、万年筆の布教に関する論を展開したものであり、万年筆布教の一つのマニュアルとしての執筆を行うものである。無論この方法が最善である保証はなく、ひとつの例としての紹介であるが、万年筆文化の隆盛を望む一員としてこの論を展開させていただくことにより、隆盛への何かしらの貢献になるのではないかと信ずる。

万年筆に対する思いは人それぞれであり、特に万年筆を好む人々の間ではそれぞれに理念があることと思う。調整を第一とする人、集めることに無常の喜びを感じる人、一本を使い続けるところに心うたれる人…。私は何より、人が万年筆を好むことを好む。その傾向は私のみにとどまらず、幾人もが共有している感情であろう。万年筆を好む人とお会いする機会に恵まれるが、その中で少なからず、他の人が万年筆を買うことを望んでいる人がいる。

その喜びの追求のため、またその喜びを幾度も味わうため、私は多くの布教をしてきて「布教こそ私の専門だ」と豪語するまでになった。それが傲慢な言であることは重々承知であるが、そこまでにのめり込んだ私の文書であれば何らかの貢献にはなるはずである。

本文書の執筆にはその土台となった場があってこそである。そこに関わってくれている人々に深い感謝の意を表する。

2 件のコメント:

二右衛門半 さんのコメント...

えーと、たぶん?初めまして。
二右衛門半と申します。
うちのブログでも”文房具の基礎知識”というカテゴリを設えて、万年筆について書こうとしたのですが、なかなかこれが難航して、現在のところお蔵入りになっております、どこを最底辺におくかが悩みですね。
最近でも、万年筆とローラーボールを混同している人がいて、困惑しております。
どのようなマニュアルを書かれるのか、楽しみにしております。

達哉ん/Tatuyan さんのコメント...

>二右衛門半 様
ネットで直にお話するのは初めてですね。WAGNER等でお会いしたことはありますが…。先日はジャンケン大会で良い品をおめでとうございます。

そうですね、文房具の知識に関する最底辺をどこに置くかは難しい問題だと思います。ひとまず、この文章で「万年筆を布教する側としてはどうするべきか」を記し、余裕があれば、初心者向きの「万年筆を布教される側に配れるような文章」も書いてみたいと思います。