2010年8月27日金曜日

「誰も書かなかった中島みゆき論」ベスト200を聞いてみよう その3

今回は11位~15位です。11位~20位は私が大好きな曲ばかりなので2回に分けて。今回のセレクトは「時代」について感想を書こうかどうか悩んだ末、自分がそこまでこの曲に傾倒しているわけではない、という意味でやめにしました。

ファイト!:ランキング13位。以前一曲まるごと取り上げたこともある曲ですが、今でも好きです。「闘う君の詩を闘わない奴らが笑うだろう」のフレーズは特に。自分自身が一人奮闘している状況というのは辛くしんどいものですが、それを応援してくれるように感じる歌です。自分自身が一番熱のある人間であるとき、それをキチンと受けてくれる曲でもあると感じます。

捨てるほどの愛でいいから:14位。タイトルからしてわかる、愛情に対する人の執着心というのに共感します。歌自体は男女関係に限っていますが、正直なところ、これは別に男女関係にかかわらないのではないか、と思います。自分が一番しんどい時に感じたことですが、ほんの捨てるほどのわずかの愛でもいいから、愛が欲しい、小さくても見える愛が、と思ったことがあります。そんな経験があるからなのでしょうか、この歌には大変強い共感を覚えます。

ホームにて:15位。陳腐な言葉ですが、望郷の念を描いた作品と私は思っています。故郷に帰れない状況は正直に言って寒い。それは、私が良い故郷を持っていて、そこに自分の愛する人々がいるからでしょうが、しかしながら、望郷の念を実に見事に書いていると思うのです。幼い頃から、父親がたまにかけていて聞いていた曲で、多分私の知っている中島みゆきの曲では、私が最も長く付き合っている曲だと思います。

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