2011年6月15日水曜日

私とエドソン 購入

注文したエドソンを買いにいく日がやって来ました。

その日は数日前に、偶然にも携帯が壊れてしまい、それを買い直してから店に向かうことにしていました。

携帯を買うのは、いつもならわくわくすることなのかもしれませんが、その日は気もそぞろで携帯が変わったという実感すらわきませんでした。

ランチでも食べてからpen and messageに行こうかと考えていましたが、到底無理でした。ランチなど考えられないほど、私の胸はエドソンでいっぱいでした。いつもなら寄っていく幾つかの店も全て素通りして、私はpen and messageへ直行しました。

ついたpen and messageで、その日は一日過ごしました。いろいろと気に入らない部分を言いながら、自分向けの調整をしてもらう…という名目で、実際はエドソンに恍惚となりながら、多くの人と会話していたからです。

その日のことは、エドソンを買ったことぐらいしかもう覚えていません。あまりにもエドソンが素晴らしくて、その日はただエドソンの日だったから。誰と会ったかすら覚えていない、それでもエドソンを買ったその日、私は嬉しくて嬉しくて、もう舞い上がっていたからです。

私にとって最大の晴れの日の一つがこの日だったのではないかと思います。次の日の出来事が、もしかするとその後に来る人生最大の冬を暗示していたのではないかと、今は思っています。そう、この幸せを最後に、私は冬に、幾つもの自分を失っていくから…。

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