2011年1月10日月曜日

書評:システム管理者の眠れない夜

今回は「システム管理者の眠れない夜」という本の書評をしたいと思います。タイトルからわかるとおり、これは「システム管理者」という、いわばパソコンやネットワークの中枢を管理する人の話ですが、専門的な話ではなく、エッセーです。

とはいえ、専門的な知識がないとやや読みにくい感を受けました。それもそのはずで、これはある程度の知識のユーザーを対象とした雑誌に書かれていたものだからです。

この本を味わう観点としては2つあると思います。

1つは、10年前のパソコン事情を味わうということ。当時は新しいことが書かれていたのでしょうが、現在のパソコン事情には則さない記述になってしまっています。別に著者が悪いのではなく、パソコンがそれだけ進歩したということなのですが、変わるところと変わらないところがあるおもしろさはある意味でひとつの古典として楽しむことができます。

もう1つは、これは現代的な話でもあるのですが、管理をする人、あるいはそれに近いレベルの人が、いろいろなパソコンユーザーに対してどのように対応するかと言うのを理解することです。パソコンが普及したと言われる現代ですが、有名で普及もしているMicrosoft Officeですら使いこなせる人はあまり多くありません。ましてや、プログラミングなどが必要になると、もう拷問だという顔をする人さえいます。そのあたりは10年前と変わっていないように見受けられますし、そのテクニックがこの本にはいろいろ書かれています。

私はこの本を近くの古本屋で100円で手に入れましたが、定価で買っても損をする内容ではありませんでした。自分はパソコンをよく使っていて、ある程度周りに頼られることもある、という場合には読んでみるといいかもしれません。

両親が驚くほど高ペースのタイピングをしながら、この「システム管理者」よろしくパソコンの質問に答える私が今日もいます。違うのは、出張しなくていいことと、管理責任を取らされないこと、それによって給料が出ているわけではないこと、の3点でしょうか。いくら言ってもパスワードを決めない友人たち、一度クラックしてやろうかと思うこともあり、ジョークさながらやると宣言しても、いつまでも決めません。この本の内容をユーザーサイドから書いたものもあればいいのに、と思いました。

2 件のコメント:

つきみそう さんのコメント...

 まぁパスワードすら決めずに運用している人ってのは、無理に
パスワード設定させても付箋に書いてディスプレイに貼ったり
しますから、無駄と言えば無駄なんですが・・・。

 大昔に流行ったカスケードみたいなヤツで(表向き)データ
がゴソッと消えちゃった、なんていうパフォーマンスをやって
ビビらせるのも一時的には効果があるでしょうけれどもね。

達哉ん さんのコメント...

>つきみそう 様
コメントありがとうございます。
そうですね、この本にも「付箋に書いてはってるから意味がない」という記述が随所に見られました。

パスワードは実際に痛い目にあってみるまでわからないものなのでしょうか。