2011年11月9日水曜日

書評:古典落語100席


前回までと打って変わって今回はこちら

PHP文庫の「古典落語100席」です。



私は、ずいぶん以前から落語に興味こそあるものの、まだ実際に寄席に行ったことはなく、録音したものを聞くぐらいしかしたことがありません。横の本棚をみると、ちくま文庫「落語百選」「落語特選」が全巻そろっており、時間があるときに1話つまみ食いしています。

そんな私が新古書店の100円コーナーで見かけたのがこの本でした。100の古典落語について、そのあらすじと聴きどころを書いています。見開きに収まった各話は、実際に聞いてみればもっと面白いのだろうと思いながら、落語への興味を駆り立ててくれます。

この本を読んで、落語に詳しくなることはできないでしょうが、落語の入り口として楽しめた本でした。この本に加えて先の「落語百選」「落語特選」があれば、本で読む落語は十分ではないでしょうか。ここまできたら、後は聞きに行くだけなのですが、なかなかその一歩が出ないのが現状です。落語、おもしろそうなんですけどねぇ。

ともあれ、入り口として面白い本です。落語を全然知らない人、落語に興味がある人に、まず1冊、とりあえず1冊とお勧めできる好著だと思います。

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