2011年8月2日火曜日

竹馬の友

1年以上
会ってなかったかと
そう思う
友人と会った
彼と知り合った後の時間は
彼を知らない時間より
ずっとずっと長い
それどころか
彼を知らない頃の記憶は
私にはないぐらいだ
ものごころついたときには
もう友達だったような

懐かしくて
楽しくて
涙の出そうな
さびしさに
時の流れは
とどまることもなく
話は
幼い時と違って
感覚は
幼い時と同じで

幾人にそんな人がいるか
私は知らない
けれど
物心ついた時からの友は
竹馬の友と
それにあまりにふさわしい

帰るべき
友人であった
帰るべき
場所であった
帰るべき
心であった
その友人は
去り際にいった
「またあおうな」と

歩く道は違えど
歩く道は触れ合おう
歩く道が長いほど
それは減っていくかも知れないが

「おまえの家」が聞きたくなった
私は帰路について
雨の上がった空を見ていた

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