2011年1月5日水曜日

ドクターグリップに感じる「名前」

一の位が5の日は文房具ネタです。

ドクターグリップと言えば、たいていの人が知っている有名な筆記具の名称ではないでしょうか。たいていの人が知っていると言えばまだ聞こえがいいのですが、これしか知らないという人も多いのではないか、というとペンというものの位置づけの低さが伺えます。

私はペンが好きです。昔から好きです。当然、自分の使っているペンの名前をいうことができます。でも、それを実際にできる人は決して多くありません。私の友人たちで、ペンの名前を言える人はほとんどいません。車をかって乗っている人たち。自分の愛車の名前は言えても、愛用のペンの名前は言えません。そもそも、ペンに名前があるということに驚くような人さえもいます。

なんということでしょうか。名前というのは事物の認識・区別の最も基本的な要素であると思います。それを覚えてもらっているのは、一部のマニアックな人から覚えられているのを除けば、ただドクターグリップだけだなんて。車も文房具もツールであることにかわりはないはずですが、車はよく覚えられ、文房具は全く覚えられない。その扱いの違いに、人々の心がいかに文房具の方に向いていないかということを感じます。

文具チャンピオンの高畑氏も著書の中で同じ事を書いておられました。その言に強く共感すると共に、少しだけでもいいから、自分の役目を見直そうと思いました。

私は万年筆布教家でいいのか、と。

もともと文具は全て好きなのですから、万年筆以外の文房具も布教するべきです。そんな折に、ドクターグリップは、文房具の名前というものを意識する最も基本的な文房具として、見直すべき原点においておきたいと思わせてくれるペンです。

私は、布教論として、万年筆だけでなく、他の文房具の布教も出来ればと言う道を研究しようと思いました。同時に、今やろうと思っている万年筆のデータベースも何とか出来れば・・・と思います。

自分自身の一人の研究として布教を、他の人にも協力を依頼する課題としてデータベースを出来れば、とおもっております。

2 件のコメント:

二右衛門半 さんのコメント...

なかなか厳しい姿勢ですね。
見習わないとー!

達哉ん/Tatuyan さんのコメント...

>二右衛門半 様
コメントありがとうございます。
自分が文房具好きから入った万年筆好きだということを時折忘れていることがありますが、私にとっての文房具好きの原点は芯の残りが少ないクラッチポイントですから、やはりその「一番初め」を忘れては寂しい気がします。

クラッチポイントはもう廃盤になりましたが、私のペン好き、文具好きはまだまだ廃盤になりそうではありません。