2013年2月22日金曜日

「趣味の私信」入門 2.封筒に便箋で出す私信:書き方のポイント


前回はポストカード/葉書を使った私信を紹介しました。今回からは、封筒+便箋で出す私信について紹介します。こちらのほうが葉書よりも書きたいように書けますから、より楽しいと思います。私信を書く醍醐味が味わえると思います。もちろん、ポストカードだけ楽しむのもまた一興ですが。

今回は、便箋で書く場合の、私信の書き方のポイントについて紹介します。



まず形からですが、使う筆記具は何でも良いです。個人的な感覚ですが、字へ気持ちがこもりやすい順に並べると「筆・筆ペン(万年毛筆)・万年筆・鉛筆・シャーペン・ボールペン」という感じになるように思います。これは逆から見ると、大体「手軽な順番」です。私は万年筆を常用していますので手紙も万年筆ですが、自分にあったものを使ってみてください。ただ、趣味として私信を楽しむのであれば、筆か筆ペン、万年筆辺りを使ったほうが味があるように思います。なお、形と申しましたが、封筒と便箋については次回紹介します。

では、実際に書く内容について紹介します。

最初は当然書き出しですが、どの程度親しいかなどによっても変わってきます。

親しい人に送るときは、ポストカード/葉書とさして変わらない書き出しでもOKです。ただ、折角なので頭語も添えて季節を表した書き出しが良い、という場合は「拝啓」を頭語に据えると収まりが良い気がします。「拝啓 ○○様」と書きだすのは「宛名は最後に」というのに反しますが、その後が続けやすい場合には敢えてそうしてみても面白いと思います。挨拶の後に宛名をつけるのは「おはよう」が「おはよう、○○くん」と変わるのと同じなので、失礼には当たらないと思います。なお、拝啓と似たような意味で「拝呈」「(一筆)啓上」などもありますので、お好みでお選びください。女性なら「一筆申し上げます」もいいですね。時候の挨拶は季節感を考えながら自作してみるほうが、下手に例文を真似るより書きやすいと思います。

ある程度距離がある人や目上の人には、やはり頭語をつけて送ったほうが良いでしょう。先にあげた他、なお改まった書き方ならば「謹啓」などを使うこともあります。時候の挨拶についても、「○○の候」としたほうが無難かもしれません。とはいえ、私信を送るという事はある程度自分のことを知っている相手でしょうから、上に書いた「親しい人」の頭語つきバージョンを応用すれば良いのではないでしょうか。

本文は葉書と同じなので飛ばします。ただ、ゆったりめに(詰めずに)書いていった方が良いでしょう。読みやすくなります。

括りの部分についても手紙とほとんど同じです。ただ、頭語を使った場合にはそれに対応した結語を使えばよいでしょう。結語を覚えるのが面倒という場合は、「前略以外"敬具"、前略のみ"草々"」で統一してしまってもよいでしょう。女性なら「乱筆乱文失礼いたしました」「かしこ」あたりも万能です。後、結語と少し違いますが、○○拝と書くのも使いやすいです。

結語の後には宛名と送り主を。日付については、(重要な意味がある場合を除き)別に書かなくてもよいでしょう。

最後に、参考までに、頭語・結語の対応表と時候の挨拶の例文の載っているページを紹介しておきます。
頭語・結語:http://www.post.japanpost.jp/navi/mame_dear.html
時候の挨拶:http://www.post.japanpost.jp/navi/mame_season.html
時候の挨拶:http://www10.plala.or.jp/zikiru/jikou.htm

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