帰省も終盤、父が私を、行きつけのスナックに連れて行ってくれると言い出しました。私はお酒を嗜みませんから一度は断りましたが、いろいろあって結局行くことになりました。その中で思ったのは「父さん、すまない」ということでした。
私はやはり酒席は苦手で、父が連れていってくれたスナックも父より早く帰ってしまいました。父に悪いなと思いながら・・・。
父の夢を砕いてばかりいる自分。キャッチボールを息子としたくて、でも息子はキャッチボールをしたいと思う人間ではなかった。車が好きで、夜中に私を起こしたこともあったけど、私は今、車への興味はなく、「昔とった杵柄」ぐらいしかない。酒を一緒に飲みたい風にしていたのに息子は飲まない。父の夢という点から見れば、親不孝この上ない息子です。進学した環境や普段の行動で親孝行と周りに評されても、実態は親不孝でしかない。それが父への「すまない」に表れています。
父にしてみれば、頭でっかちで生意気な息子は自分の思う方向に成長したわけでもなく、心配ばかりかけて、困ったものでしょう。親の心子知らずで、あくまで推測にしか過ぎないけれど・・・。
連れていってもらったスナックでジンジャエールを飲みながら、楽しそうに話す父を見て心が痛みました。私は息子として夢を裏切り続けたのだと思うと、余計に申し訳ない気持ちでした。
もう少しお金に余裕ができたら、親孝行の真似事でもしようかと思います。夢を叶えるような親孝行でなくとも、少しぐらい親が喜んでくれればと思います。裏切り続けたどら息子なのだから、せめてそれぐらいはしたいと。
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