この前読んだ、吉田篤弘「なにごともなく、晴天」に、次のように書かれています。
「人が進んでどこかへ通うときは、通う理由がふたつ以上あるという事。ひとつでは、自ら通ったりしない。」
実はこれ、人がなにか、継続的に大きな行動をするときにも当てはまるのではないかと、最近思っています。
2013年5月7日火曜日
町中の洋菓子店
プラリネがあるわけでも
ザッハトルテがあるわけでも
オペラがあるわけでもない
町の洋菓子店
あるのはただ
チョコケーキ
ショートケーキ
チーズケーキ
ありふれた名前の
平凡な洋菓子たち
マカロンがあるわけでも
町の洋菓子店
あるのはただ
シュークリーム
エクレール
パウンドケーキ
ありふれた見た目の
普通の洋菓子たち
よそ行きがあるわけでも
町の洋菓子店
あるのはただ
普段食べられる
子供も食べやすい
手頃な価格の
ありふれた味の
普段着の洋菓子たち
だから普段のお茶に良い
だからいつでも食べられる
だから行きたくなる
町中の洋菓子店
百貨店の中ではないけど
食べて嬉しい洋菓子たち
皆が親しんだ
食べ慣れた洋菓子たち
毎日が最高のダージリンなら
ザッハトルテも美味しかろう
しかし
ニルギリの日もアッサムの日も
ウダ・プッセラワの日もあるのだから
それなら
町中の洋菓子店に
私は通いたい
ザッハトルテがあるわけでも
オペラがあるわけでもない
町の洋菓子店
あるのはただ
チョコケーキ
ショートケーキ
チーズケーキ
ありふれた名前の
平凡な洋菓子たち
マカロンがあるわけでも
パリブレストがあるわけでも
ビスキュイがあるわけでもない町の洋菓子店
あるのはただ
シュークリーム
エクレール
パウンドケーキ
ありふれた見た目の
普通の洋菓子たち
よそ行きがあるわけでも
気品があるわけでも
高級感があるわけでもない町の洋菓子店
あるのはただ
普段食べられる
子供も食べやすい
手頃な価格の
ありふれた味の
普段着の洋菓子たち
だから普段のお茶に良い
だからいつでも食べられる
だから行きたくなる
町中の洋菓子店
百貨店の中ではないけど
食べて嬉しい洋菓子たち
皆が親しんだ
食べ慣れた洋菓子たち
毎日が最高のダージリンなら
ザッハトルテも美味しかろう
しかし
ニルギリの日もアッサムの日も
ウダ・プッセラワの日もあるのだから
それなら
町中の洋菓子店に
私は通いたい
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