2011年7月15日金曜日

私とエドソン どん底の日々

エドソンを凹ませたことは直接的な原因ではありませんでしたが、私はその後、人生で最も暗い日々を送ることになります。
エドソンを凹ませたことは多くのネタになりましたし、その時の私は笑っていました。そして、そのことで大きく落ち込んだわけではありませんでしたが、今考えれば、そのエドソンを凹ませたことが、私にとって最もしんどい時期を予感していたのではないかと思えて仕方ないのです。

自分自身がつまらなく思えて、毎日毎日しんどい、さみしい、生きていても仕方がないと思う日々がやってきたのです。その後、それが薄れるに従って、今度は睡眠の方に障害を及ぼすようになってきます。

そんな日々の中でエドソンはいつも私のポケットの、ル・ボナーのペンケースに収まっていました。ル・ボナーのペンケースからエドソンを取り出して何かを書くとき、私はたしかに少し落ち着きましたし、今考えても二度と体験したくない日々の中に、少しだけ光があったように思います。

私はエドソンを手に、いろいろな文章を書きました。それが当時の私にとっては数少ない救いでしたし、同時に、自分の出すSOSでもありました。多くの人に心配をかけてしまったのですが、そのおかげで私は今日も生きていられるのだと思います。

エドソンはどん底の日々の中の、確かな支えであったのです。そんなエドソンの受難はまだ続きます。その話はまた次回…。

0 件のコメント: