3月9日は、午前中SIMPLOという若い方の集まる万年筆の会合に出席し、午後はAtCoder社長高橋直大氏の講義に出席するという、二足のわらじを履く日でした。午前中はアナログな万年筆の話で盛り上がり、午後は競技プログラミングの話をするというすごい日でした。その午前編の報告です。
SIMPLOに参加してみて思ったのは最近は若い人が増えてきたという事の実感でした。これについては、「雑記から」にしろ「フェンテ」にしろ書いていますので、そちらをご覧頂きたく思います。
若い人が増えてきて要ることは本当にすばらしいことだと思いながら、いろいろな過去の場面がオーバーラップします。自分自身は既にそうではなくなってきたのもあってか、正直その"若さ"についていくのは厳しくもありました。昔の、万年筆の世界でもまだ年数の短かった私のことを思い出して、少し泣きたくもなりました。ついつい、昔話が多くなって、うるさ型のおじさんになってしまったのではないかと反省しています。
若い人が増えていて、その多くの人とコミュニティを築いていきたい…その事自体は、私が5年以上前から言っていることです。それが大幅に増えているという事は、たしかに嬉しいのです。たしかに嬉しく、楽しいことだけれども、その中で自分自身が一番若かったとき。いろいろな意味で"最若手"だったとき、それが出来るだけの人がいなかったことは本当に悲しく寂しいことだと、思い返されます。私が最初にこういう会合に参加した時は、まだ18の私は、ダントツで若く、他に一人を除いては自分より若い人はいなかったのです。
しかし、今日の会。当時の私より若い人も多数いて、なぜ、私の時はいなかったのか、そのことが本当に悔しく思われました。もちろん、会自体は楽しかったのですが、そこから自分が少し外れているという事にほろ苦さを感じる会でもありました。話をする中で出てくる、知らないというお話。自分自身が身をもって経験したことが、歴史であるという。そのことに愕然としているのはここ最近いつもですが、この会ではとみにそのことを感じました。
また、自己紹介した時の、「貴方が達哉んさんですか」も多く見ました。そんなに何かをなしたわけでも無いのに、そう言われるのは、やはり違和感です。
楽しい時間ではありましたが、その中に少しほろ苦さを感じる、そんな会合でした。
(事務連絡:本日住所を聞いた方には、旧料金の切手ながら4月1日の消印が押されるよう、調整してお手紙申し上げたいと思います)
最後になりましたが、運営されたotuhito様、お疲れ様でした。
蛇足ですが、私の方の6年来の会合である「万年筆若手愛好家の会」にも、ぜひお越しください。
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