2011年11月12日土曜日
はさみの切れ味
刃物こそは切れ味で選ぶべきである、という意見は突飛でもなく奇をてらったものでもなく、非常に自然な意見であると思います。もちろん、値段などの要素もあるでしょうが、刃物は何かを切るものなのだから、その切る性能で刃物を選ぶのはごく自然な発想でしょう。扱う人間、切りたいものに応じた性能の刃物を、我々は日常的に使っています。
その中で、切れ味について一歩劣るように感じるのがはさみです。たとえばカッターだとOLFAの黒刃のように切れ味をウリにしたものがありますが、はさみで切れ味をウリにしたものは見たことがありません。また、はさみを研いでいるという話もあまり見聞しません。
はさみはかなり身近な刃物ですが、刃物であるのに意外と切れ味には言及されていない。これがずいぶん不思議です。紙数枚を重ね切りする時など、切れ味のよいはさみは大活躍します。このように、はさみもほかの刃物と同様、切れ味によって差が出ます。たまに研いでやったりして、お手入れする必要があるのもほかの刃物と一緒です。
はさみの切れ味に着目してみると、文具好きは楽しい時間が過ごせますし、また、一般にも決して無益ではないと思います。はさみを選ぶとき、切れ味にもう少し着目してみてはいかがでしょうか。そういう私は、ツヴィリングヘンケルスのはさみを愛用しており、これが大変切れ味が良い。そこらのナイフよりも切れるので、少々危ないと感じており、将来自分に子供ができた時には、手の届かない所に置いておかねばならないと感じている次第です。
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