プログラミングをはじめて、今年で8年になります。当時と今ではずいぶんとプログラミング事情が違っていて、現状でプログラミングを始めようという気になっている人には、ずいぶん優しくなったのではないだろうかと思います。
インターネットが非常に早くなってきた最近では、コンパイラのディスクがついている書籍を買わなくとも、インターネットで全ての情報を手に入れられます。私のプログラミング・パートナーはほとんどの言語をインターネットだけで勉強したと言っていましたが、だからといって書籍で勉強している私と特段の違いがあるわけではありませんでした。コンパイラが手に入り、勉強のためのサイトがあり、非常に便利です。
私がはじめたばかりの頃は、コンパイラの入手とインストールにも結構苦労したものでした。とにかくインターネットが遅かった故でしょうが、まだ光ファイバーが普及していなかったというのにもその一因があるのでしょう。Visual Studioをもらって入れるまで、私は必死に設定したbccでプログラミングを勉強しました。
現在はどうかというと、これはとにかく便利になりました。
Windowsでやるのであれば、Visual Studio Express Editionを取れば手軽に統合開発環境が手に入ります。エディタを色々考える必要がありません。コンパイルもできますし、これだけで勉強できます。
Linuxだって簡単です。wubiを使ってUbuntuをインストールしてしまえばいいのです。wubiはLinuxのインストールを相当簡単にしたという意味で、プログラミングの世界を広げたと思います。Linuxをインストールしたら、あとは
sudo apt-get install eclipse anjuta
とでも打って、eclipseやanjutaを入れてしまえば、統合開発環境が整います。なんと楽か。
Linuxを入れようと思ったら、起動時にディスクを入れ、きちんとそちらから起動することを確認した上で、時間をかけてインストールしなければなりませんでした。今はwubiでホイホイと、1時間もあればインストールが仕上がります。Ubuntuにはgccが入っていますし、geditもありますから、プログラミングで困ることはありません。emacsの方が便利なら、そちらを取ればいいのです。
多くの言語が体系化されていて、書籍でもネットでも、十分多くのことを学べるようになりました。
今、いろいろな人にプログラミングを教えていて、以前よりもずっと楽にプログラミングまで到達できるということに、うらやましさを覚えます。それと同時に、私が教えているということが少し進歩を妨げているのではないかと不安に思うこともあります。自分ひとりでプログラミングの道を歩いていく。あるいは仲間と、暗い道を歩いていく。今の私のプログラミングの力は、そうして養成されてきたものですから、a to z教えられる「先生」がいて、道案内をして習っていては、一番髄のところにたどり着けないのではないかと思うのです。
進歩してきたプログラミングでも、先生の存在だけはかわりません。今も昔も、添削をしてもらいたいと思っても、周囲に詳しい人がいなければ添削はされません。私はパートナーに添削を依頼したことはありませんし(ちょっとした質問はありますが)、逆もしかりです。私が教えている後輩には添削指導をしていますが、それによって学べる後輩を見ていて、自分に添削指導はなかったなぁとしみじみ思います。
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