2010年11月2日火曜日

2011年の年賀状

11月は年賀状シーズンです、と昨日も書きました。手書きで120通を書く人間にとってこの月は年賀状の肝心要なのです。

年賀状は暑中見舞いに比べて日程に余裕があります。暑中見舞いは私製はがきと便箋で送るのに対し、年賀状は官製はがき(寄付金付き)半分に私製はがき半分ですから、書くスペースから考えても手間はずいぶん変わります。暑中見舞いは時期を見て出さねばならないことと、私製はがきや便箋の発売が6月中旬以降であることから、ほぼ1カ月で完全に書きあげる必要があるのに対し、年賀状は45日で猶予が付いているのですから随分と楽です。と言っても、決して手を抜いているわけではなく、一通一通心をこめて書きますから、一つとして同じ文面はありません。

私が年賀状を手書きにするのは、いくつかの理由があります。
1.パソコンやプリンタの環境が悪いこと
2.自分自身が手書きの年賀状をもらった時に大変うれしいということ
3.年賀状の紙を選び言葉を選ぶのは楽しいということ(それゆえtipocaは使いません)
4.相手の顔を思い浮かべて書きたいと思う、ということ
5.そもそも手紙を書くという行為が好きであること
あたりがすぐにあがる理由でしょうか。中で書いたtipocaは2009年だけ郵便がやっていたサービスで、中面広告の年賀状を無料配布して使ってもらう、というものです。年賀状文化を守るのに役立つと思いますが、経済的理由によりなくなってしまいました。できればもう一度、年賀状文化を絶やさないためにも、何らかの形で復活してほしいですね。

年賀状シーズンは他の手紙を書くことができません。ブログも滞りがちになるかもしれませんが、ご了承ください。とりあえず、年賀状を書いてしまいたいのです。年賀状を心待ちにしている人たちのために、出番を待っている万年筆のために、そして何より、自分のために。

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