今回は、ちょっと面白い万年筆ネタがあったので布教論をおやすみさせていただきます。2日後にはまた続きを書くのでよろしくお願いします。
パイロットの企業広告
http://www.pilot.co.jp/ad/corporate/paper10.html
の第4弾を見ました。万年筆の世界では、好きな人も多い広告ではないでしょうか。かくいう私も第1弾からいつも見ていて、特に「万年筆はメールやブログに賛成です」「手紙をもらうと暖かくなる、ひとりじゃないんだ、って」といった言葉を覚えています。特段なければ、fuenteに寄稿するのに使うかもしれません。
今年の広告は、ペンで書くということの「良さ」と「重み」を書いているように思います。ふと言葉に出来ないから、メールで気軽に伝えられないから、ペンで書く。そんなことが自分にもあります。帰省の時わざわざ時間を割いてくれて有難う…それぐらいなら手紙で書けるかもしれませんが、その後に続く文章は、気恥ずかしくて、直接言うなどもってのほか、メールで伝えるのも出来ません。それが万年筆と手紙(私の場合は自分の好みの便箋)でできるのですから不思議なものです。
手紙をかくことは、私の万年筆業の中でもものすごく大きなウェイトを占めています。そんな自分だから、ペンでしかかけないことがあることもすごく深くわかります。
「本当に大切なことを伝えたい時、人は、書くのかもしれません」
気軽に色々書いている自分ですが、この「書く」と、先の一文の「書く」は違います。寄稿の「書く」と私信の「書く」の違いでしょうか。多くに触れる「書く」とはまた違った、私信の「書く」。その私信に本当に伝えたい大切な思いを込めるとき、人は真の意味で「手書き」なのです。その手書きこそ(ある意味古臭い議論なのかもしれませんが)心のこもった文字であり、私信としてもらってうれしいものなのだと思います。
パイロットの企業広告はいつも非常に含蓄が深い。毎年、しみじみと見ていますが、この言葉を多くの人が知ることで、少しでも万年筆の良さを知ってくれる人が増えれば、と思います。
蛇足ながら、こういった「広告」「宣伝」の万年筆布教論への応用も後日述べる予定です。明後日より万年筆布教論を再開するので、ぜひ、読んでいただき、ご意見いただければ、と思います。
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