2010年6月22日火曜日

ハリーポッターの名言1:「他人の正しさを許すより…」

新しいBlogになってから何もシリーズ物を書いていないことに気がついたので、なにか書こうと思ったとき、ふと、手元のハリーポッターシリーズを見ました。まだ世間が騒ぎ出すより前に第1巻を読んでいた私。その中の名言は色々あるのですが、自分なりに解釈も込めて整理しないと…思っていたので、それをシリーズ化してみることにしました。

第6巻(謎のプリンス)初版第1刷146ページのハーマイオニーの発言に、ダンブルドアの発言を引用したものとして
他人の正しさを許すより、間違いを許す方がずっとたやすい
と言う一節があります。

他人の正しさを許すこととは、つまり自分の過ちをみとめるということ。他人の間違いを許すことは自分の正しさをみとめるということ。この違いを考えれば、至極当然のことなのですが、しかし、自分が間違っていると認めるのは誰にでも難しいものだという事をよく書いた一文だと思います。

自分が間違っていると明らかな証拠を突きつけられても、時として自分が明らかに正論から外れていたとしても、それを認められない人が多くいる世の中です。私自身、自分の過ちのすべてを認めることができるかといわれれば言い切ることは到底できません。

その一方で、自分が正しいとき、人間はそれをはっきりと持って相手に示すことができます。

他人の間違いを許すと言うのは、自分が正しいという意味で、自分が優位に立ちます。優位側から人を許すわけですから、これは単純です。しかし、他人の正しさを許す、これは自分が劣勢である状況で相手を許す必要がある。そもそも許すとは優位の者が劣位の者に行う行為ですから、正しさを許すというのがある種矛盾しているわけです。

それほどまでに人間は、自分が誤っていることを認めたくないのだ、とこの一文を読んで思います。

逆に、他人の間違いを許す側が、寛大にならねばならないと思うのですが、自分自身がそれを実行出来ていないと言うのが、情けない限りです。

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