来た道を振り返れば
一度交わった道は遠くになり
声も返らぬほどになった
来た道を振り返れば
今でも声の届くつもりでいた殆どの道が
もう見えないところだった
風景の変わり目は
過ぎ去りし時間を感じさせる
心の風景もまた
もう会えぬ道を感じさせる
この時代に
声の返らない程遠いなら
それはもう交わる気がない道
一度交わった直線同士が
二度交わらないように
認めたくなくて
しがみついていたけど
もう一度交わると
信じていようとしたけれど
離れる道ばかり
涙は止まらないかもしれない
心は通夜か葬式かもしれない
それでも もう辛すぎるから
鬼籍に名を連ねよう
もう会えない事実を受け入れて
鬼籍に名を連ねよう
嫌われた事実を受け入れて
一人なんだから
好いてくれる人なんて ほんの僅かだから
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