楽しそうにやっている
充実してやっている
そんな旧友の便りに
喜び懐かしみ
皆元気そうやなぁって
皆元気そうやのに
私元気やない
皆楽しそうやのに
私楽しそうやない
なんでやろ
好きな道に来たつもりやのに
雨が降ってる
じっとりした
うっとうしい雨が
ずっと降り続く
ふるさとにはなかった
しとしとという長い雨が
兼ねての友人
兼ねての知己
見るたびに
聞くたびに
ああ楽しそうやなって
ああ輝いてるなって
遠く遠くになった
あの頃を
いつも思い出すようになって
あの頃に戻れればって
いつもいつも思う
いつもいつも思う
あの頃の悪友
今はもう成熟して
会うのも怖いぐらい
それでもあいつは
私より元気そう
私より楽しそう
あの頃の悪友
学歴とかそんなんは
私のほうが上かもしれんけど
でも上手く生きとんはあいつよな
会った時に就職の話
学歴の話ばっかりして
気ィ使てくれてんやね
ありがとう
せやけど
やっぱあいつは元気そうで
私はやっぱり羨ましくて
偉いなって思って
あちこちから
旧友の便りが届く
その時にふと
自分の中の澱に気づく
今夜流す涙は
自分のマイナスとあいつのプラスだ
皆元気そうやのにな
私元気って言われへん
私楽しそうって言われへん
便りの中身は
ただ涙だけで
気ィ使てくれて
悪いなって思って
気ィ使う余裕は
ないなって思って
今夜は
ベッドで一人涙
皆元気そうやのにな
皆楽しそうやのにな
私元気って言われへん
私楽しそうって言われへん
便りの中身は
ただ涙だけで
気ィ使てくれて
悪いなって思って
気ィ使う余裕は
ないなって思って
今夜は
ベッドで一人涙
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