中島みゆきは、自分の歌詞の解釈を聞き手に任せます。それは、私にとって嬉しいことであり、私もその精神に則って、自分なりの解釈をしていこうと思います。
解釈は人によっても異なりますが、時によって異なり、心によって異なり、状況によって異なるものであると思います。同じ曲を複数回出すこともあるかも知れませんが、それは状況や時が変えたということと考えてください。
今回は、「ごまめの歯ぎしり」です。歌詞はこちら。
昨年出たアルバム「真夜中の動物園」のトラック8です。でもごまめって、動物園にはいないよなぁ…。
タイトル通り、「ごまめの歯ぎしり」というべき状況を書いています。愛することができないのは自分がこうなったからだと言って、それはごまめの歯ぎしりなのだろうと思いながらも、それをどうやらやめられないらしい。
でも、私はこれは当然だと思うのです。
そもそも人間というのは信用できないものです。「人を見たら泥棒と思え」ということわざもあるとおり、信用する人間というのは検討に検討を重ねて、慎重を期して初めて見つかるものだと思います。自分自身「信用してよかった!」というような思いよりも「信用しなければよかった!」という思いのほうが、多いように感じられます。それは自分自身に対しても同じ事で、私を信用してくれるなと思うことも少なくありません。
だからこの人は、「ごまめの歯ぎしり」というかも知れないけれど、賢いのだと思います。それが歌詞にも現れていて「賢いことか知らないけれど」という出だしになっている。
自分自身を皮肉のように言いながら、実際のところ人間の本質を言い当てた、真理を言い当てた、そんな曲だと思います。
昨年出たアルバム「真夜中の動物園」のトラック8です。でもごまめって、動物園にはいないよなぁ…。
タイトル通り、「ごまめの歯ぎしり」というべき状況を書いています。愛することができないのは自分がこうなったからだと言って、それはごまめの歯ぎしりなのだろうと思いながらも、それをどうやらやめられないらしい。
でも、私はこれは当然だと思うのです。
そもそも人間というのは信用できないものです。「人を見たら泥棒と思え」ということわざもあるとおり、信用する人間というのは検討に検討を重ねて、慎重を期して初めて見つかるものだと思います。自分自身「信用してよかった!」というような思いよりも「信用しなければよかった!」という思いのほうが、多いように感じられます。それは自分自身に対しても同じ事で、私を信用してくれるなと思うことも少なくありません。
だからこの人は、「ごまめの歯ぎしり」というかも知れないけれど、賢いのだと思います。それが歌詞にも現れていて「賢いことか知らないけれど」という出だしになっている。
自分自身を皮肉のように言いながら、実際のところ人間の本質を言い当てた、真理を言い当てた、そんな曲だと思います。
※ この解釈は、あくまで私の一解釈であり、正しい・誤りであるというのを書くものではありません。一つの見方として受け取っていただければ幸いです。
※ 扱って欲しい曲がありましたら、コメントでお書きください。
※ 他の解釈が載っているサイト、もしくは自分なりの解釈がありましたら、コメントでお書きください。
2 件のコメント:
はじめまして。
いつもブログを楽しく拝見しています。
私が好きなコーナーの一つである、「中島みゆきの歌詞の解釈」で、扱って欲しい曲が有れば、と書かれていましたので、リクエストさせて頂きます。
私、不勉強ながら、これまでブログで紹介された歌はどれも知りませんでした(メロディーを聞けば思い当たる物もあるかもしれませんが…)
ベタかもしれませんが、有名な地上の星の解釈をお願いする次第です。
あれは某NHKドキュメントの主題歌ということも手伝ってか、印象的な歌ですよね。
私の母なんて、次回予告であの歌が流れるだけで泣いていました。
>A.マイフナーさん
ありがとうございます。はじめまして。いつも見ていただいているということで、大変嬉しうございます。
仰られて気づいたのですが、確かに私はヒット曲を一回もやっていないな、と思いました。シングル曲自体「誕生」しかありませんから、コアな方、好きな方でないとわからない曲が多いようにも思います。
リクエストにお答えしまして、本日20時に更新する「中島みゆき歌詞の解釈(16)」は地上の星を扱います。リクエストありがとうございます、お楽しみいただければ幸甚です。
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