更新出来ていないので、連載日とか関係なくひとまず更新です。今月は本当に忙しいので、休みがちで申し訳ありません。
今回の帰省などで、最も良く話題になった(した)のが「給食の前に『いただきます』を言わないような学校ができてきた」というニュースでした。その時話した人たちは皆反対意見を述べていましたし、私も反対です。
いただきますも含めて、挨拶というのは(諸外国ではどうか知りませんが)日本の基本的な習慣であり、コミュニケーションの第一歩でもあると思います。また、挨拶はその中に多くの気持ちを込めているものです。この件で問題にしたいただきますであれば、それは食べ物をもらうという意味にとどまらず、「それを作ってくれた生産者の方への感謝」「何がしかの命を貰っている感謝」を内包しているのではないでしょうか。
「こんにちは」といったとき、いつも返事をくれないような人と話す気にはなりません。差し伸べた手を振り払われるよりまだひどい行為であるとさえ感じます。挨拶というのは相手への気遣いも込めたものであり(例えば、「こんにちは」は「今日は御機嫌如何ですか?」というのがもとです。)、挨拶をする事自体が、ほとんど無意識下ながら相手への親切心、気遣い、誠意などとして現れているのだと思います。
いただきますを言わなくて良い、と主張している内容は、次のようなものでした。
「学校給食は当人またはその親がお金を払って食べているものであるから、もらっているという概念はなく、それ故いただくのは変だ」
この考えには、先に書いたような言外に表される感謝が欠落していると思いますし、それ以上に「金を払えば(=客ならば)挨拶しなくていい」という傲慢さが見え隠れします。
提供者と客であれば、一般には客のほうが上にあります。それ故、客の方は挨拶しなくて良いという人は、もしかすると「上側ならば挨拶しなくていい」と考えているのかもしれません。
まず、「上のものなら挨拶をしなくてもいい」という考えですが、私はそんなことはないと思います。寧ろ、上のものであるから、挨拶されたら返事をすべきだと思います。多くの人生の先輩に会ってきましたが、やはり、挨拶をして返してくれる人には好意を抱きますし、自分より目上であっても挨拶を返してくれない人は「この人嫌やな」と思います。挨拶はコミュニケーションの第一歩だからです。
次いで、客なら挨拶をしなくて良い、という考えですが、それも私はどうかと思います。お店でお水を次いでもらったとき、「ありがとう」というのは珍しいのでしょうか?私の場合は食事の後、「ごちそうさまでした」と言って会計をします。最低限の挨拶ぐらい交わしますし、常連の店などでは入る時大抵、「こんにちは〜」だの「お久しぶりです〜」だのと挨拶を交わします。そう言うのがある方が、接客側も気持よくなるのだと思います。
別に挨拶して何かが減るわけでもなし、挨拶ぐらいすればいいじゃないか、と思います。それが第一歩なんだと思います。たまに「後輩には挨拶なんてしないほうがいいんだ」とか「尊敬しない人や話さない人には挨拶なんてしないんだ」という人がいますが、目礼するだけでも、こんにちはと一声かけるだけでも、それが自身の価値を上げると思いますよ。
まず挨拶が第一歩。いただきますを言わないでいいという人たちに言いたいことです。そしてまた、挨拶もできないのに「女性にもてる方法」などの本を読みあさる人たちにも言いたいことです。そんな本を読みあさる前に、まず挨拶出来るようにするのが一番女性にもてるんじゃないでしょうかね。
5 件のコメント:
こんちわ、人生で学んだ大切な事は礼節と尊厳です。何事も感謝を忘れず自分の為に合掌出来る心のゆとりが欲しいと願って止みませんね。またお邪魔したいと想います。yumemachi
上司だろうと、客だろうと、人としてするべきは挨拶ではないかと。礼節を知らなければ、獣と同じだと思います。
でも、育ち方の問題であって、大人になってから補正するのは難しいのかもしれません。
字面の話では、確かに 自分の金で購った物を 頂きます というのは、おかしいのかもしれませんが、屁理屈でしかありません。まじめに大人がそんなことを言う時代になったのかと、暗然とします、、、
あまりformalな場にいることが少ないのがばれてしまいそうですが,実は「こんにちは」って嫌いなんです.相手との距離を敢えて作るようで.近しい相手であれば「よう」「やあ」だし,遠い相手なら「どうも」といって目礼するし(少なくとも先生に「こんにちは」という勇気はない).その点,おはよう(ございます),さようなら,お疲れ様(です),ご苦労様です,これらをよく使います.
>夢待ち人 さん
ありがとうございます、はじめまして。
そうですね、いただきます、っていって感謝の気持ちを込めるのは食べる上での礼節ですよね。いただきますと言わないことはないですが、流してはいないかとこの記事を書きながら反省していました。
>きくぞう さん
ありがとうございます、はじめまして。
「礼節を知らなければ、獣と同じ」…どこかで聞いた、的を射た言葉だと思います。そもそも、字面での「頂きます」と食べる前の「いただきます」は別物だと考えているので、尚更屁理屈ですよね。悪い冗談であって欲しいとさえ思います。
>Volcanologue さん
ありがとうございます。
「よう」でも「おっす」でも「おう」でも目礼でも、どれも挨拶ですよね。あるいは、「お疲れ様です」とか「またいずれ」とかもですが、Volcanologueさんのように「どの挨拶を使うか」というレベルで考える、好き嫌いがあるというのが普通ではないでしょうか。例えば「お疲れ様です」は目上の人に使っていいという意見もあれば、「お疲れ様です」にもねぎらいの意があるから目上には使うな、という意見の人もいます。これは、挨拶をするしない、という話ではなくて、挨拶に何を使うかであって、それが一般的に挨拶について考えるところなのだと思います。
親しかろうが初対面だろうが、挨拶をするしないで悩むのはおかしいですよね。
きっと給食の前だったから,挨拶を忘れたんでしょう.ことわざに言う「衣食足りて礼節を知る」と
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