私がエドソンを注文したのは、大学に入って、ある程度のお金ができてからでした。
馴染みの店、pen and messageに電話で注文を伝えました。私はそれまで体験したことのなかった太字をエドソンで体験したかったということで、その時すでにPen Catalogueからは消えていた太字を頼んだのです。エドソンのような迫力あるボディから細字というのは、なにかイメージが違うような、そんな気がしたのです(でも、細字の書き味がまたいいんですが)。
運良く、在庫残りのうちの一本(pen and message店主曰く「最後の一本」)を入荷できたようで、この注文はなんの滞りもなく私の手許にやってくることになりました。
それから約1ヶ月、私はほとんど毎日、エドソンのことを考えて暮らしました。その中で、少しづつですが、他の万年筆がいじけているような気がしました。その中でもとりわけいじけていたのは、カトウ2000だったかもしれません。その少し前にキャップの割れを修理してもらったのですが、エボを巻きつけての修理だったので、少し持ち味がかわり、心が離れていたのでした。
その前のペントレで格安で入手したエドソンのBPを見ながら、私は大本命のエドソンが来る日を指折り数えました。その日がこないかと心配になることも何度も何度もありましたが、ペンに何の問題も出ることなく、その日はやって来ました。
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