2011年2月3日木曜日

誰も書かなかった中島みゆき論ベスト200を聞いてみよう その13

2月になりましたので、後半戦突入です。今回は101位〜110位です。

4.2.3:102位。これは書かずにはいられない曲です。人間の、あまりにも普段有りすぎて、目に見えない一種の差別を見せているものだと思います。日本の放送は日本を中心に報道する。確かにこの事は日本だからと言ってしまえばそれまでですが…。世界全体がひとつに、というのはあまりにも壮大すぎる理想なのでしょうか。
でも、これをもう少しローカライズしたとき、神戸を他の地域よりもよほど贔屓してしまう自分がいます。4.2.3.は誰しもが持っている心を的確に言い当てていて、平等という観点から見ると辛い状況に見えることをえぐる曲のように思います。だから、重い曲なのに、いつも聞いてしまいます。

見返り美人:104位。私には「アヴェ・マリアでもつぶやきながら、私別人変わってあげる」の一節が一番耳に残ります。別人に変わってしまう、寂しさ故に八方美人になってしまう心がアヴェマリアに書かれているのではないかと思うのです。
元々は見返し美人というタイトルだったらしいこの曲。元々は何を意味していたのでしょうか。

糸:106位。名盤EAST ASIAの御三家として知られている、といっても過言ではない曲でしょう。尼僧の船の後に自然な感じで流れ出すこの曲は、結婚式というイメージが強い曲ですが、結婚というテーマを描きながら同時に人と人との出会いまでも描いているように思います。

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