何事もそうですが、一度で好きになるものばかりでなく、何度かノ経験によって好きになるようなことがあります。私がファンを続けている中島みゆきの曲の中にもそんな曲が幾つか有りますが、最近良いなと思うのがアルバム"荒野より"所収の「ギヴ・アンド・テイク」です。
アルバム"荒野より"は、正直に言うとあまり好きなアルバムではありません。"バクです","旅人よ我に帰れ","走"ぐらいしか好きな曲がなく、なんとなく惰性で聞いていることが多いような、そんなアルバムでした。
兼ねてより自分の愛する人に何かを渡すということが大変に好きな性分なのですが、この歌はそんなGiveの気持ちを描いているのではないか、と思うようになり、それから好きになりました。
Give & Take それは違うよ
僕は君から貰える
君は受け取ってくれる
ほら僕は貰えている
愛する人へのプレゼントというのは、まさにそんな心持ちです。渡す相手はもしかすると「施し物」と思ってしまったり、「心苦しく」感じてしまったりするのかもしれません。しかし、渡す側はそんな「施しを与える」といった気持ちではなく、相手に渡すことによってもらえる、目に見えない何か幸せなものがあるからこそ渡すのではないでしょうか。
少なくとも私はそうして色々な人に"あげる"という行為をしています。プレゼントで最も嬉しいのは、愛する人が喜ぶ姿と、それから先の絆。それをうまく歌ったのがこの”ギヴ・アンド・テイク"という歌なのではないか…。そのように解釈するようになってから、この唄が随分好きになりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿