書籍は様々ありますが、古典を読むというのは高校生以来しない,という人もいるのではないでしょうか。
古典の現代語訳はできなくても、古典を読むことには多くの楽しみがあると思っています。ちくま学芸文庫から昨年出た「徒然草」は文庫ながら1500円という高めの本ですが、原文・現代語訳・注・評がついており、知識がなくても読み楽しむことができます。500ページ弱で、そのうえ古典であるので、読み慣れておらず、結構長い間楽しむことができそうです。
パラパラと読んでいると、たまに、過去に読んだことのある文に出会うこともあります。そんな時に、音読をしてみると、日本古来からの文章のリズムがわかるように思います。
高校の時、私自身は授業を受けたことがないのですが、英語の先生の一人が
「英語のリズムは ダァダダァダダァダダァ! という感じになる」
という説明をしている先生がいらっしゃいました。
これはアクセント・イントネーションに関する話のようですが、ダァの部分を強く、ダの部分を軽く、リズムよく読んだとき、そのリズムが英語のリズムに似ている、というような話でした。
同じように、日本語にもその独特のリズムというのが(方言等によっても違うのでしょうが)あるように思います。韻文はもとより、古典を音読するときなどは、そのリズムを味わうことができるように思います。
音読を交えつつ徒然草。「下手な人生論より徒然草」という本もあるほどの名著ですから、読み味わいたいと思います。
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