2010年10月17日日曜日

専門は自分が決めるのではなく人が決めるものだ

タイトルは私がお世話になっている先生の言葉から。先日の講義の中で仰ったもので、大変心に残りました。

私を世間一般の「立場」あるいは「所属」的な面から見たとき、専門は気象学ということになるのでしょう。ところが、私のことを知っている友人と話をしていると、それが多く分かれてくるから面白く、そして悩みもするのです。

ある友人は、私の専門は気象学だといいます。自分の友人の中でこれほどまでに気象に興味を持っている人はいないといいます。それが事実かどうかはわかりませんが、少なくとも数年前の私は気象学についてはそれなりに勉強しようと志していました。今、それと同じモチベーションを保てているかどうかと聞かれると疑問符が残るのが情けないところではありますが・・・。

別の友人は、私の専門は情報学だといいます。確かに先日情報処理学会学生会員としての登録を済ませました。しかし、所属という側面から見れば私は理学方面の人間であり、工学方面ではありません。趣味としてプログラミングやアルゴリズムをやっていて、システムいじり等もやっていますが、しかしながら、気象学よりもやる気が起きてしまうというのは、私がこちらの適性を持っているということなのかもしれません。

また別の友人は、私の専門が数学だといいます。これほどまでに数学マニアである人間は達哉んを差し置いて知らないといいます。数学は確かに楽しく、趣味としても読んだり解いたりしていますが、それが専門だと言われると正直それだけの知識はないように思います。例えば私は整数論が好きですが、イデアルについてはその言葉が何を意味するのかすら知りません。高木貞治著「初等整数論講義」もずっと読んでいません。

他にもいくつかの学問分野が専門だと言われますが、人数で言えば概ね、気象と情報がイーブンで、その1/4ぐらいが数学専門という感じです。実際、私が最も研究してみたい分野はかなり情報よりの、しかしながら気象学にも絡むものです。多くが言う以上、「専門は自分が決めるのではなく人が決めるものだ」から、言われるとおりにとれば私は気象と情報が専門ということになるのでしょう。

それでも、専門がひとつに絞られず、たまに「日本語専門の間違いでは?」等と言われるのは嬉しい限りです。興味の続く限り貪欲に知識を吸収したいと思っていますが、私の本棚には、数学・物理・情報学・気象学以外に、天文学や日本語学の専門書もあります。多くの意見を取り入れて私が気象と情報の間の子の専門だとすれば、その二つを存分に学びたいと思いますし、同時に、他の分野についても理解していきたいものです。

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