2010年8月21日土曜日

試し書きの作法とマナー

Wagner神戸開催を前に、この前の大宮大会でも話題になったらしいので書いてみます。

・つけペンの場合はインクフローについて多少マイナスの補正をかける必要があります。使えないペンでもつけペンなら使えるというぐらいですから、つけペンの試し書きの場合は随分変わります、注意してください。
・試し書きはぐるぐるを書くのではなく、普段良く使う文字を書いてください。実用での書き味が分かります。
・ペンに強い力をかけすぎないようにしてください。ペン先の柔らかさを楽しみたい場合、しならせてもいいかと確認を取り、言うまでもなく変形しない程度にしならせるようにしましょう。そもそもしならせなくても万年筆は楽しいです。
・裏書は向いているペンと向いていないペンがあります。裏書によって変形させてしまうおそれもあります。前もって、裏書はOKかどうか確認を取ってから裏書してください。
・万年筆に対してテストをするような試し書き、として、ペン先を引くのではなく、押して書く(左利きの場合は逆)という方法があります。これにより、全方位の書き味を試すことができますのでよろしければためいてみてください。引いて書く、というのは上から下に線を書くときの書き方で、押して書く、というのは下から上に線を書くときの書き方です。

一応この辺でしょうか。紙の補正など言い出すとキリがないですが、勘所はおさえていると思います。良い会にしましょう!

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